2011年11月9日 国府台女子学院小学部・平田理事長インタビュー
 
 
 
 今年度の入試を振り返りまして、一言頂けたらと思います。

 ペーパーテストに関しては例年同様の出題傾向でしたが、記憶の分野に一部ひねった問題を出しました。この部分で得点できなかった受験生が思いのほか多かったようです。その他については、皆さん良く練習して試験に臨んでいましたので、例年と変わらぬ正答率でした。

 面接に関しては、これも皆さん良く練習してこられているようですが、ちょっと突っ込んだ質問をした場合にもハキハキ答えられる受験生には面接官も好印象を持ちます。これが練習によるものなのか、元々持っているものなのかの判断は難しいのですが、色々質問する中で、本当に自分で考えて話しているのかは自ずと判るものです。

 また、受験生のご父母の方々にまず申し上げたいのは、入試の演習も重要かもしれませんが、それより大切なのは子どもの自立を促す子育てを心掛けて頂きたいという事です。今年、私が面接した中にも二・三人いましたが、子供に質問しても常にお母さんの方を向いて助けを待つという子どもが見受けられました。これは内気であるとか性格の問題もあるかもしれませんが、面接官はこういった態度に良い印象は持ちません。なぜなら小学校に入学した後、教室では自分の身の回りのことは自分でしなければなりませんし、自分の意思をハッキリと先生や友人に伝えることができないと学校生活が成り立たないからです。幼稚園生には少々難しいかもしれませんが、やはり自分の考えを前を向いてしっかり話ができるるような練習も必要でしょう。

 次に行動観察についてですが、スモックを着たり、畳んで風呂敷に包んだり、後はフルーツバスケットといったゲームをさせたり、黙想時の様子を見たりといった試験でした。これも例年同様の傾向で、お友達の邪魔をするといった子はいませんでした。また、お友達と一緒に行動する場合、どうしても引っ張っていく子と、協調してついていくタイプの子に分かれますが、これのどちらが良いかという判断はケースバイケースとなります。兄妹がいたり遅生まれや早生まれといった事も関係するかもしれませんので、そういった点も考慮しながら観察しますが実際には判定に際立った差がつくという事はありませんでした。


 新校舎のついてもお話を伺えますでしょうか。

 新校舎に関しまして、子ども達の安全を第一に考え耐震基準の1.25倍の強度で設計いたしました。万が一震度7以上の地震がありましても、校舎の中にいる限りお子さんに怪我をさせるような事はないと思います。また、学校には食料などの備蓄がありますので万が一の際にもご安心頂いて結構です。

 小学部に関しては、建物も古かったですし、面積も小さかったので特別教室なども中学部と共用したり、体育の時間も中高のお姉さん方と一緒の体育館で行う場合もありました。しかし新しい校舎では小学部専用の体育館ができます。また、第一期工事で既に完成した中高の校舎が、智の象徴としての図書館を学校の中心に置くというというコンセプトに基づく設計となっているのと同様に、小学部の図書館も非常に充実させ蔵書に関しても一新と言って良いほどの充実を図る作業を始めております。


 全部新本になるという事でしょうか?

 小学部の図書館もスペースが今までより格段に広くなりますから、新しい本がほとんどになるといっても良いでしょうし、コンピューターによる貸し出し管理など、中高の図書館とも連携を密にして、全員が自然に本を好きになるような空間を目指しています。また、図書館以外でも新しい校舎は明るく広く、そして温かみのある学びの場となりますので、それも楽しみにしていて下さい。


 グランドに関しても、現在中高生が使っている大きなグランドも当然使えますが、新校舎では小学部の校舎の南面に今までのものよりもずっと広い全面人工芝のグランドが作られる予定になっております。

 小学部の校舎と中高学部の校舎は、二階の部分の跨道橋でつながります。ですから、小学部と中高校舎のスペースを一緒に活用するという事も出来るようになります。

 来年貴校を受験予定のお母さん方へお言葉を頂けますか。

 最後にご父母の方々へアドバイスさせて頂きますと、お子さんを大事になさるのは結構な事ですが、やはり小学校入学前にきちんと自分の事は自分で出来るような習慣を身に着けさせて下さい。これは、一朝一夕で身に付くものではありませんので、普段の生活の中でしっかりと着実に身につけさせて下さい。
 玄関で靴を揃えるですとか、着たものをそのまま脱ぎっぱなしにしないとか、遊んだおもちゃを出しっぱなしにしていないか等、年少時あたりから段々と指導し、当たり前の生活習慣にしていただきたいのです。
 これらは受験という目先の目標にはあまり役立たないかも知れませんが、小学校生活のみならずその後の人生をも左右する必須の基本的な生活習慣ですし、何より子供が自立するための土台になることなのです。
 それから、受験には字の読み書きは必要無いのですが、出来れば親の読み聞かせから始め、幼稚園のころから本に興味を持たせ、自分から本を読みたくなるような気持ちを作り、簡単な絵本でも結構ですからたくさんの本を自分で読ませてもらいたいですね。幼稚園の時に形成された読書に対する興味は、中学高校そして大人になっても変わることのない人生の大きな宝物になるはずです。

 有難うございました。来年の新校舎楽しみにしております。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室