平成24年11月13日国府台女子学院平田学院長インタビュー
 
 
 
 このたびは貴重なお時間を割いていただき有難うございます。さっそくですが、今年の入試概要からお尋ねいたします。まずペーパー問題は例年同様70点満点で、3つの領域から出題されたのでしょうか。

 はい、例年と同様に記憶・数量・思考という3つの分野で出題しました。また、配点も例年と同じく記憶20点・数量20点・思考30点です。

 今年の問題の特徴についてはどうでしょうか。

 特に大きく変わった点はありませんでしたが、事前の予想より正答率が低かった問題も1〜2あったようです。たとえば記憶の分野で、今年は絵の記憶で正答率31%とかなり難しい問題もありました。

 記憶の問題は、お話の記憶と位置の記憶です。お話の記憶はどこそこへ買い物に行きましたとか、動物園にいきましたとかいうようなお話をして、最初に見たのは象さんですかというような設問ですが、例年通りの形式で出題しまして82%の正答率ですから非常によく出来ていました。

 次に位置の記憶で、これは図形の中でどこに色が塗ってありますかとか、丸はどこにありますかという設問ですが、これも良く練習をしてきているので正答率は89%とよい結果でした。

 ただし、絵の記憶で色と形を併せてを判断させる問題には受験生も手こずったようです。絵の中に色の異なった魚と蛸とイカが配置されていて、その中で黄色いたお魚はどことどこに居ましたかと問う、形と色の複合した記憶を問う問題です。この問題については正答率が31%と低く約3分の1くらいしか出来なったということなので、やはり形で判断する練習はしているけれども、色という要素が加わると、その準備をしていなかった受験生が多かったのかも知れません。

 数量の分野は例年同様はほぼ問題なく、みなさんよく練習をしていたようです。まず、さかなや鉛筆やリンゴがあってその数だけ丸をつけなさいという問題ですが、この数を数える問題は3問ありましたが、正答率79%と皆さん良く出来ていました。

 次は分ける問題です。2人で分けると1人いくつになるかというような問題ですが、これも皆良く練習をしていたのか78%の正答率でした。

 最後は、一寸ひねってあると往々にして正答率の下がる、重さの釣合いの問題ですが、今年は過去の問題等をよく勉強しているようで正答率74%と結構良く出来ていました。数量に関しては全般的に皆さんよく練習していると思います。

最後は思考力を問う問題です。この考える力を見る問題は今回はちょっと複雑な問題にしてみました。この課題の図形と同じように点を線で結び図形を完成させる問題では、輪郭だけではなく囲われている部分の有る問題を出しましたが、正答率41%とやや難しかったようです。この点むすびの問題は皆さんよく練習しているはずなのに、数量で高得点を取った子供でも思うように回答できなかった子も多かったようです。

 解答時間はどの程度ですか。

 4問で1分10秒です。回答時間の短さも関係があったかもしれませんね。

 それからお話の順番を絵を見ながら考える問題です。たとえばお食事をするときに、まずいただきますを言って→、食べて→、食べ終わったら食器を下げて→、最後に食器を洗う、というようなお話の順番の問題です。今回は順番に並べるのではなく、お話の3番目に来るのはどれでしょうかという設問にしました。3番目にあたる絵に丸を付けるのですが、この問題の正答率は69%と、やや難しかったかもしれませんね。

 次に推理する問題です。あるパターンで繰り返す連続した図形の空白部分を埋める図形はどれかを回答する問題です。これも普通はてこずる子が多いのですが、正答率78%と意外に健闘していました。よく練習しているのだと思います。

 一つではなくかたまりで抜いてあるのですね。

 はい、固まりを答える問題です。また、 一寸ひねって直線でなく屈曲しながら連続する図形にしてみました。これで迷う子も多いのかなと思ったのですが、思いのほか良く出来ました。今年は全般的によく練習をしている子が多かったのでしょう。

 ちゃんと勉強している子には解けるということですね。

 そうですね。このペーパーテスト以外では、行動観察とい時間で、いくつかの観点から子供達の様子を見ました。これは指示どうりの行動が出来たできないという評価もありますがより、むしろ周囲の子供達と協調して行動できるか?という観点も重視されます。

 まず30秒間の黙想をさせました。これは落ち着いて静かにしていられるかを見るための指示ですが、皆さん予想外に黙って我慢できたようです。それから体操服をたたんで風呂敷で包むという指示に対しても皆良くできていましたから、普段の生活の中で自分の身の回りのことを普通にできれば大丈夫だと思います。それから音楽を聞かせながら自由に行動してよいと指示しました。歌にあわせて歌ってもいいし踊ってもいいということで様子を見ました。これも子供達の普段の生活と協調性を見ようというものです。

 また、今回は以前も一度実施した事のある課題ですが、グループで紙コップを使ってなるべく高い塔を作りなさいという指示をしました。

 今年気がついたことですが、同じグループの中にちょっと調子に乗って二人ではしゃぐ子供がいましたので、あとで願書を見ると同じ幼稚園のお友達だったという事がわかりました。行動観察の時に隣の子が同じ幼稚園のいつものお友達だと、ついはしゃいでしまう事は子供にとっては当然の事でしょうから、我々のほうのも来年からは行動観察の時に2〜3人でにぎやかだった子がいた時は、子供達の幼稚園でのお友達関係も考慮して考えなければと思っています。

 また、今回はお教室等でよく練習をしてきた受験生が多かったものでしょう。皆高得点で同点者も多く、合否の判断が難しかったですね。そして、今年の場合も面接や行動観察の評価が合否に特に影響した子はいませんでした。

 ペーパーは良いが行動観察が悪いという子はそうはいないということですね。

 そうですね、例外はあるかもしれませんがペーパーテストが高得点の子供は、面接での受け答えもしっかりしていますし、行動観察でもお友達と協調して行動できるようです。これも幼児教室でのご指導の結果だと思います。

 今年の受験者は何人だったのでしょうか。

 120名の出願があって、受験生は117名です。

 本日はお話有難うございました。我々幼児教室の指導にも大変参考になりました。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室