平成27年11月10日 国府台女子学院 平田学院長インタビュー
 
 
 
 お忙しいところお時間を頂きまして有難うございます。2016年度小学部の入試の総括と来年度受験される保護者の皆様へのアドバイスをお聞かせ願います。

 おかげさまで今年は昨年より応募者が増え、試験当日の棄権者も僅かでした。その結果受験生にとってはやや狭き門となったかも知れません。しかし、受験生の皆さんは予想以上に頑張ってくれたようで、試験の平均点はほぼすべての分野で昨年を上回結果となりました。

 難問を含む試験でしたが、本年は満点を取った受験生が一人いらっしゃいました。お子さんの能力にも敬服いたしますが、指導にあたった先生方やお父さんお母さんには本当に頭が下がる思いがいたします。この例のように今年も皆さんよく勉強をしていらっしゃるようで、特に申し上げることはないのですが、思考力を問う問題を含め回答には必ず時間の制限がありますから、同種の問題の演習をしているか否かで、どうしても回答の速さの差が得点差として表れてしまいます。やはり、なるべく多くのパターンの問題に接し、数多く演習をするということが高得点を得る一番のポイントだと思います。

 また、このような試験問題の演習を含む学習もさることながら、総合的に考えてこの年代の子供には、言葉を使って考えるような練習をすることもそれ以上に大切なことです。ご承知のように、記憶の分野の試験ではかなり長い文章のお話しを聞いてその中にどんなことが書いてあるか、細かい内容まで記憶して解答しなければならない設問があります。私は、このような問題をスムーズにこなすためには、問題演習よりもむしろ普段の生活や会話の中で、お子さんが多くの言葉に触れ、他者とのコミニュニケーションを通じて相手の伝えたい事を理解したり、自分の意思を伝えるといった言語能力を養うことが重要だと考えます。

 普段のお父さんやお母さんとの会話の中でも、考えて意味を理解するような長いセンテンスのお話を投げかけてみるのもいいでしょう。それからお母さんが絵本の読み聞かせをしてあげる時にも、お話の中の場面を自分の頭の中でイメージし、登場人物の心境などを考えさせるような問いかけをしてみるのも、お子さんの情緒性や考える力を養う良い手段です。

 言葉で考える能力は色々な分野、たとえば数量や思考の分野の試験でも見えない学力となります。問題の演習に加え、普段から少し長いセンテンスの会話や文章に触れる機会を多く経験させるように心がけて頂ければ、言葉で考える力も自然に身に付くと思います。

 実際に、試験会場で先生の指示や質問の意味がすんなりと理解できないお子さんも少なからずいらっしゃいます。高い能力を持っていても、まず先生が口頭で指示した内容を頭の中で整理して理解できないと、筆も動きませんし、指示に従った行動もとり難くなってしまいます。

 10月に試験を終えた年長さんは入学までに半年くらいありますが、小学校に行くまでの準備と親の心構えを教えて頂けますか。

 やはり本を読むことでしょうね。学校に入れば数の勉強などはいやというほどやりますので、まずは言葉に興味を持つ子供になってもらうこと、そして、ご家庭で自然体験や生活体験などの機会をなるべくたくさん与えてあげることもお願いしたいと考えます。
 また小学校に入るとお友達との関係を上手に築く能力も必要になります。お受験前はお友達と遊ぶ時間も少なかったかもしれませんが、これから小学校入学までの期間は、幼稚園や保育園のお友達を家に呼んだり、またお尋ねをしたりして、同世代の子供達と泣いたり笑ったりしながら、たくさん遊べる機会を作ってあげてもらいたいですね。

 それから親子が仲良しなのは結構ですが密着し過ぎも考え物です。隣にお母さんがいないと何もできないお子さんは小学校1年生の教室に入ると早速周囲を心配させます。お子さんの自立を促す子離れの準備と言いますか、入学までに一人で考えて行動し、また同世代の子供たちと協調性を持って行動できるような力を育んでいただきたいと思います。

 有難うございました。良いお話を聞かせて頂きました。
 本日もお時間いただきましてありがとうございました。また来年度もよろしくお願いします。
キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室