2013年5月31日 成田高等学校付属小学校・木内教頭先生インタビュー
 
 
 
 質問者 : キッズ塾長
 回答者 : 木内教頭先生

 この度はお時間頂きまして有難うございます。さっそくですが、この3月に長田副校長がご退任されましたので、今後の成田付属小の体制についてお教えください。

 平成25年度は小中高兼務の副校長という立場の先生が出来まして、今まで以上に小中高のつながり全体を見通してやっていくことになりました。
 私自身は教頭ということで、小学校の全体を色々みていくことになりました。

 なるほどそれでは学校説明会などでは木内先生が成田付属小の小学校を代表してご説明をされるわけですね。

 ええ、そういうことになります。幼児教室を訪問するときも私が代表していくことになります。

 木内先生の今までのご経歴を教えていただけますか。

 私は30数年間この付属小学校一筋です。担任を22年間やりまして、その後主任を8年間つとめました。

 それでは成田付属のことはなんでもご存知ですね。

 井の中の蛙かもしれませんが、成田付属の歩みとともにいるということになります。ただ、本校の職員には公立校を経験された方もいますので、折に触れ公立の学習指導や生活指導を聞きまして他の学校のことも勉強しています。そして私立の良さや公立の良さを素直に受け止めて、公立の良いところは取り入れたいと思っています。
 また国立公立私立を含めた公開授業があります。わたくし共の先生たちにも色んな学校のようすを勉強してもらって成田付属の指導に活かしています。そういうわけで公立小学校や他の私立小学校の状況も把握しております。

 木内先生の教育方針をお聞かせください。

 前任の長田先生が進めてこられた流れを踏襲していきます。良い流れなので特段変えるということはありませんが、その流れをより進めるために重視しているのが安全性です。
 こちらの建物(家庭科室や芸術室・作法室などがある特別棟)は去年8月に完成しまして耐震性もしっかりしています。また普通教室棟といいまして前からある教室の建物は東日本大震災が来る前に耐震補強がしてありましたので全く大丈夫でした。

 確かにしっかりと補強工事がされているのは外からもよくわかります。

 建物は大丈夫ですので、今度は部屋の中の安全性をもっと上げようと考えて、教室棟の天井の照明など吊りものの安全確認工事に入っています。施設面での子供たちの安全を確認して徹底したいと考えています。
 施設面以外の事を申しますと、成田付属小は校外学習をたくさん行っています。そのときは近くであっても、必ず複数の引率で子供たちの安全を最優先することにしています。夏には林間教室を行いますが、今年は引率の先生が5人で行く予定です。
 今までもやっておりましたが、より安全を配慮しながら子供たちの教育にあたっていきます。
 もう一つは成田付属の小学生は品位ある児童に育つようにしていきたいと考えています。具体的にはまず言葉遣いです。とかく子供たちは馴れ合いになって、呼び捨てで呼び合うことが多くなってしまいます。きちっとした公の場、たとえば授業の場では「さん」「くん」をつけること。そして先生やお客様など大人と話す場合は正しい言葉遣いで話せるようにしています。
 それと行儀の良い態度です。たとえば電車バスの車内とか、駅ホームやバス停で待っている時の態度です。そういう時に周りの人に迷惑をかけないよう行儀良く振る舞える、マナーを備えた品位のある児童になるように我々がサポートして次の中学生に繋げていきたいと考えています。これはいままでもやっておりますが、より重視してやっていきたいと思っております。

 やはり私立小学校ですから品位があるというのは大切ですね。先生が品位ある児童を目指そうと常におっしゃっていると、時間が掛かりますが、必ず子供たちもそうなっていきますね。

 時間がかかっても品位ある振る舞いを課題として、出来ていない点に気づいてもらおうと考えています。
 それともう一つ自主自立を重視していきたいと考えています。まず学習面では、特に家庭学習など自主的に自学自習ができる子供を育てていきたいということです。
 成田付属小では月ごとに漢字計算の月例テストを行います。それは事前に教材を配布いたしまして、範囲も事前に示しておきます。テスト日はだいたい月の下旬ですが、それに向けてテスト範囲を繰り返し少しずつ学習して100点をとれるようにするわけです。学校の方からは範囲をいうだけで、児童が家庭で1日何ページやろうとか、どこをやろうとかは児童の自主性に任せています。
 宿題もありますが、与えられた宿題以外に自分で積極的に考えて計画を持ってやるという自主性を育てていこうと思います。
 一方生活面では、5・6年生になりますと運動会の運営に全員関わってもらうことになっています。スタート係とか用務係とか集合係とか分担して5・6年生には全員役についてもらう。そういうことを経験することによって、子供たちも仕事を任されたということで自信を持つことになります。
 そういう体験をさせて、勉強以外でもやる気を持って物事に積極的に当たるという気持ちを育てていきたいと思っております。

 なるほど自主自立には学習と生活の2つの面があるのですね。木内先生のご方針は明確で解りやすく、ようく納得できました。私立ではないと出来ないことなので、これから受験を考えるお母様方の共感を得ることと思います。
 最後に今年成田付属小の受験考えているお母様方に一言アドバイスをお願いいたします。

 特に昨年までの入学試験とは変わっておりません。幼稚園や保育園の年長児として年齢に合った生活をしておいてもらえればいいと思います。例えばまだ勉強とは言えませんが本に親しむことや、お母さんお父さんとコミュニケーションを取って和やかな時を家庭で過ごすということです。
 難しい勉強よりも家庭生活を大事にして過ごしてもらえれば良いと思います。

 私どもの教室でも家庭での普通の生活を大事にして過ごすことは言っております。そして成田付属小の受験生にはひらがなを読めるように指導しておりますが。試験でお出しになる、このひらがなを読むという問題のご趣旨はどういうところにあるのでしょうか。

 読むことですね。ひらがなの字を書くということはありませんが、お話を聞いてから、そのお話の内容を頭の中でイメージして、ひらがなで書かれてある問題を読んで答えを選んでいくということになります。
 ひらがなの読みは必要になります。これは本に親しんでおくということを大事にしているからです。

 ありがとうございます。あとなにか木内先生からお母様方へのお話がございましたら、お願いいたします。

 成田付属小の卒業生で社会人になったのがこの3月で千人を超えました。これらの卒業生には衆議院議員になった者もいますし、建設業の社長や医者になった者もいます。色んな分野で第一線で活躍しています。
 5年前に20歳以上の卒業生で大同窓会を開催いたしました。それでまた今年度もこの大合同同窓会を11月にやる予定です。これは1期生が幹事で開催するのですが、このように成田付属小の絆はとても強いということです。
 卒業生には社会貢献をしている女性もいます。この卒業生はもう40代になるかもしれませんが、渋谷など都内の繁華街で遅くまでいる若い女の子に声かけをして、話を聞いてあげるボランティア活動をしています。

 そのお話はテレビで見て存じています。

 そうなんです。そのテレビに出た人なのです。ご主人は地元でお弁当やさんをやっていらっしゃって、テレビの表題も「弁当屋のおかみさん」となっていました。仕事以外の人助けで自分も生かされると感じているんですと言っていました。
 そんなふうにいろんな分野でうちの卒業生が活躍してくれています。

 そのようなお話を聞くとうれしいですね。いかに学んだことを活かして社会に貢献できるか、自分の存在感が出てきますよね。自分が人のためになると、人に認めてもらえたら嬉しいことですね。

 小学校6年間は人づくりの基礎です。勉強も大事ですが、心の教育も大切です。成田山のお不動様の思いやりの心も知ってもらいたと思っています。前の長田副校長も言っていましたが、小学校は強いバネ作りの時です。それをもとにホップステップジャンプと進む基礎作りです。強い体力と徳育、道徳的なことをしっかり身につけさせて人間の大もとを作りたいと考えています。そうい人物が社会人になっても活躍できると思います。

 こちら様と国府台は宗教が基礎にあり、心の教育をしっかりなさっていて子供たちが落ち着いていると感じます。

 卒業生が社会人となり、サポーターとして本校を見守ってくれていると考えると本当にうれしく頼もしいです。

 木内先生は30年以上ここにおられるので、卒業生にとっても成田付属小に来ると先生がいらっしゃると安心できますよね。

 それが私立の良さですね。当時教わった先生がいるので、卒業生はよく顔を見せてくれます。

 卒業生が母親になって我が子も自分の母校に入れたいとやってくることもありますね。安心出来る学校に出したいのでしょうね。

 我々もそういう学校にしなければいけないと思い日々努力しています。

 今日は有益な時間を過ごさせていただきました。いいお話で予定より時間を過ぎてしまいました。有難うございました。

キッズカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室