2013年11月11日 成田高等学校付属小学校・木内教頭先生インタビュー
 
 
 
 質問者 : キッズ塾長
 回答者 : 木内教頭

 今年もまた入試に関するお話をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
 成田高校付属小学校の試験でいつも楽しみにしているのは、親子面接の時になさるゲームです。今年は受験者の子ども達から海賊ゲームをやったとお聞きしました。

 親子面接では、和やかな場面を用意して親と子どもとのコミュニケーションのようすを見ようという意図があります。そこで、一緒に楽しめるようにという事で、今回は黒ひげ危機一髪というゲームを用意して楽しんで頂きました。大方の方は今までに家庭の中でやったことがあり知っていたようですが、二、三割のお子さんは初めてという感じでした。ルールは簡単ですので、その方たちにはやり方を説明して行って頂きました。親も子どもも非常に楽しくドキドキしながら行っており、早く終わってしまった方たちは時間の許す限り繰り返し楽しんで頂きました。時には歓声が上がったり、和やかに楽しんでいました。その中でも例えば順番を決める際はジャンケンで決めた方もいれば、お父さんお母さんがリーダーシップをとり決めている方もおられました。

 個別の行動観察でも色々なさっているかと思いますが、今年の試験では如何でしたか。

 生活テストは今年ももちろん行いました。これも普段の生活の中の一部分をやって頂いて様子を見たのですが、具体的に申しますと今年は「箸掴み」という事をやりました。箸でもってスーパーボールやボタンなど大小入り混じったものをつかみまして、お皿からもう一つのお皿へと移すという事をやりました。普段、箸を使っていると思うのですが、そのあたりの器用さなどを見たいと思いまして実施しました。
 もう一つは、これも普段行っているかと思うのですが服の片付けを見ました。園でも体操服を脱いだ際、あるいは家庭の中で洗濯物を畳むのを手伝ったりなどと同様に、きちっと畳んで籠に収納するという場面を設定しました。

 与える服はあらかじめ裏返しにしておくのですか?

 はい、こちらは意図的に裏返しておきました、指示にて「裏返してあるので、これを表にして片付けて下さい」といって行いました。

 中には表に戻せない子もいるのではないですか。

 そうですね、何名かはその指示の言葉が抜けてしまってただ折りたたんでいた子もいました。
 今生活テストは2つ言いましたが、大体の子は良く出来ておりました。

 お箸の扱いも大丈夫でしたか。

 ええ、大体の子は大丈夫でした。

 つまみとる物の中に、お豆はなかったのですか。

 豆はなかったですね。

 でもスーパーボールは難しそうですね。

 スーパーボールは大きいのと小さいのを用意しておきました。あとは四角い物としてサイコロも用意しておきました。

 集団での行動観察は何かおやりになりましたか。

 集団でのその為だけのテストというのは特に行いませんでした。
 テストの流れとしましては、いわゆるペーパーテストから生活、運動テストと行いました。その流れの中で当然間があるわけですが、その間で例えば静かに待っていましょうですとかという時に、どのように待っていられるかという見方はしておりました。

 運動はどういう事を行ったのでしょうか?

 運動は特別難しい事をやろうとは思っていませんがその中でも基本的な運動能力を計りたいという事で、今回は飛び越しくぐりという事を行いました。ポールにゴムをくくりつけて低めに設定しまして、そこをスタート位置から5回飛び越してからくぐるを行いゴールするというものでした。これで機敏性等を見させてもらいました。

 ただ飛び越えるだけではなく、くぐるという事も入れられていたのですね。

 そうです。5回と指定しておりましたので、付添いの職員が数を数えてあげました。ただ、中には最後のゴールまで行かないで、飛び越えて安心している子もいました。もちろん、事前にやり方を説明しているのですが、中にはそういった子もいたという事です。
 あともう一つは、ケンケンパです。輪を床に置きまして、そこをケンケンパで飛んでいく。そして更にそこにグー飛びも混ぜて行いました。これはテンポよくリズムよく飛べているかという事を見ました。

 ワンチャンスのやり直しは無しなのでしょうか?

 テスト前にまず先生がお手本を見せます。それから子どもたちに練習もさせました。それから一人ずつ本番をやらせるという流れでした。練習も一人で行わせるのですが、この時点でテンポ等が違った場合はこうやるんだよと指示してあげております。

 それはとてもやさしいですね。

 ワンチャンスでいきなりですと、やはりミスは誰にでもありますからね。それでも、どうしてもリズムをとれないという子はいました。子どもは簡単だと思って得意げにやってしまうのですが、それがこちらの指示通りに出来ないという子が少々見受けられました。

 ペーパー試験に関してなのですが、出題された領域は例年通りの領域で特別変わった事はお出しになっておりませんか?

 そうですね。言語性と動作性という大きな二つの分野で出題しております。言語性につきましては、今までと全く変わらずに出題し、構成としましては、数やお話を聞いて答えるというような内容になっていて全く同じ構成でした。動作性につきましては、絵を記入した用紙から水に入れた時に浮くものと沈むものを判別させて、浮くものはどれでしょうかというような設問を出しました。

 お話の記憶に関しましてはやはり平仮名で解答が書いてあってそれを選ばせるという例年通りのスタイルだったのでしょうか。

 そうですね。全く同様のスタイルで行いました。

 わかりました。

 それから、動作性のもう一つの構成部分は図形的なもので、コップに水を入れ、そこに角砂糖を入れた時に一番甘くなるのはどれでしょうか、というような問題を出しました。これは実物も見せ、角砂糖というのはこういうものだよという説明も致しております。これも練習問題を一問行わせております。

 事物も実際に見せて行ったのですね。

 そうですね。ただ、使ったのは水ですので実際には解けきらないので、全部解けるとして考えますよとお話しております。

 これはやってる子とやってない子の差が出そうですね。

 はい。数やお話に比べると得点は伸び悩んだような結果が出ておりました。水の量と砂糖の量の両方から考えなければならないので難しかったと思います。

 全体通して見まして変わった受験者の方はいましたか?

 皆さん落ちつけて受けられていました。生活や運動テスト時でも落ち着いてよく話を聞いて指示通りに出来ていたのが今年の印象です。

 泣いてしまって試験にならなかったというようなお子さんはいませんでしたか?

 少し心配しておりましたが、今年はそういったお子さんはいなかったです。

 そうしますと、試験そのものはやり易かったのではないでしょうか。

 やり易かったですね。

 皆さん随分と準備されて試験に臨んだようですね。

 我々としてもそういった事例はあったので、事前に説明会等で学校に足を運んで実際の試験時に余り緊張が高まらないようにという呼びかけはしておりました。

 今年の受験者数はどうだったのでしょうか。

 今年は42名の受験者でした。

 男女比はどうだったのでしょうか。

 ピッタリ半々でした。

 合格者はどうだったのでしょうか。

 合格者は38名で男子17名の女子21名合格です。総合的な判断で合否は出しておりますが結果的にはこうなりました。

 わかしました。
 それでは、来年受験を考えております方々に対してアドバイスを頂けますか。

 とにかく色々な経験をなされまして、家庭の中でも物事の善し悪しを教える。また、各家庭ごとに教育方針がございますでしょうから、それにそぐわない場合はしっかり指導して頂くという形であれば十分対応できるかと思います。

 なかなか自分の子どもを叱れない方というのも見受けられます。

 そうですね。そういった点が色々と影響してくるかと思います。きちんと言うべき時は正面からしっかり言う、諭してあげる、導いてあげる、これをしないとかえって子どものためにはなりません。

 子どもが社会の中に出ていった時に受け入れてくれない事もあるかと思います。そういった時自分で行動していかなければなりません。その前段階で親の方から一言あると随分違うのですがね。

 保育園や幼稚園だと登園してい来たら帰るまで先生が常時ついていますのでそれなりの安全性ですとかがありますが、小学生になるとちょっと違ってきます。送り迎えから離されてきますのでここから違ってきます。授業も一人二人の先生で見て、休み時間は先生の目から少し離れます。帰りは又登校時と同様になります。そうした中で基礎的な生活態度、習慣が身についていないと、小学校生活の中で浮き出て見えてくるのです。そうした時に指導が必要だという場面が出て来ますので、小学校入学前までに基本的な態度は普段の生活の中でその都度話される必要があるかと思います。

 こちらは登下校を親が車で送り迎えするという事は可能なのですか。

 はい、それは可能です。基本的には電車などを使いそこから徒歩で登校して頂きたいと呼びかけておりますが、このご時世ですので色々な不安もあるかと思います。学校近くにコインパーキングもございますのでそこを利用されたり、お寺さんの提供で子どもの足で6,7分歩いた所に成田山の駐車場がございます。そこを利用して登校時・下校時のお迎えにつ買わせて頂いております。これは許可制でして、申し出て頂ければ許可証をお渡ししてご利用頂いております。

 毎日送り迎えされているような方もいるのでしょうか。

 おりますね。例えば茨城から来る方もいますので、交通手段の関係で送り迎えをされる方はおります。

 わかりました。
 本年も貴重なお話を頂きありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

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