2017年11月17日 成田高等学校付属小学校・木内教頭先生・佐々木主任インタビュー
 
 
 
 質問者 : キッズ塾長
 回答者 : 木内教頭
 回答者 : 佐々木主任

 来年貴校を受験される年中さんの保護者の方々へのアドバイスをお願いします。試験準備としてペーパー学習は大体想像がつくかと思いますが、ペーパー以外の学習についてどのようなことをしておけばいいのでしょうか。

 やはり日頃の生活の中で基本的な生活行動を充実させることだと思います。家庭の中で言われたことをきちっと守って行動するとか、自分だけではなく友達のことも考えて行動することも大切です。
 友達が何か一緒にやろうと言ったときに協力する。そういう普段の思いやりや、素直な行動の積み重ねです。入試の時だけ気を付ける、あるいはお家に人に言われた時だけそれをまもるということではなく、普段の生活の中で培っておかないとだめだと思います。
 入学試験のペーパーテストの時は緊張していますのでちゃんとした態度は出来ているのですが、開放的な場所に移って色んなゲームや遊びになってくると、普段の自分の生活の行動が出ます。

 いくら入試の時と言っても、子供にとって試験の場と普段の場の区別が出来ないと思います。ですから普段からの生活がそこに反映されてきます。普段から友達付き合い、あるいは大人との話の聞き方、日ごろから落ち着いて話を聞いたり行動する等々、そういういろんな面で気をつけていくといいと思います。

 入試だけではなくて、そういう態度が身についていますと小学校に入学してから、集団の中で人間関係が出来て友達ともうまくいきます。ひいては学習にも落ち着いて集中して取り組めるといういい相乗効果をもたらします。ぜひそういう取り組みを重視して普段の生活をしてほしいです。

 よくわかりました。佐々木先生からもお話を伺えますか。

 2点ほどお話いたします。まず本校の入試の科目が決してペーパーに偏っていないということです。時間で考えればペーパーより長い時間を生活テスト、運動テストにさいています。これはテストというよりも、普段の生活や遊びの様子を拝見するものです。それと行動観察も、集団の中で遊んでいる姿を再現して、拝見しています。特徴としては、試験が終わった後に子供たちが「楽しかった」とお母さんに報告してくれています。ペーパーも知的な面で大切ですが、そういった社会性を大切にしていることを、本校の試験の特徴としています。

 2つ目としては、特に親御さんに是非理解していただきたいと思うのですが、お子さんが自分たちの前で見せている顔が全てでは無いということです。幼稚園や幼児教室で見せている顔に良くない部分があるからと言って、それがご家庭のしつけの失敗ではないということです。外に出たときにお子さんの見せる顔が変わるのは、人間関係が変わるので当たりまえです。

 要するに「親の前でだけいい顔を見せている」のではなくて、親御さんとはいい関係だからいい顔が見えるのです。最近の幼稚園や保育園はあまり言わなくなっていますが、幼児教室ではお子さんの集団での様子で気になるところをどんどん指摘してください。それはお子さんの、家庭とは違う場面の姿であって、良くないことを直すということではありません。


 やはり家庭に帰ってきた時に、お母さんやお父さんとの関係がしっかりベースとして出来ていることが大事です。その安心感があるから、家庭の外に出た時に何か嫌なことがあっても、それを解決するスキルを身に着けることができるのです。
 しかし、家庭の外でのことは、やはり幼稚園・保育園・幼児教室の先生にアドバイスしてもらえないとわからないことなのだと思います。
 お子さんが家庭に帰ってきて、外で嫌なことがあったという話をする、そういう時に叱ったり、「あなたが悪い」と言うのではなく、「大変だったね、今度こうしてみようか」とアドバイスしてあげる、あるいは「どんなことがあったの?」「どんなことを思ったの?/感じたの?」などとコミュニケーションとってみると、案外様子が見えてきたりします。

 家庭とはちがう人間関係のなかでうまくできなかったらだめなのかといいますと、そうではなくて、お家に帰ってきて家族とコミュニケーションを取って、家族との安心の中で「あっ!私は大丈夫だ」と感じてまた外へ出て行って人間関係を作る。
 人間関係は言語習得と同じでトレーニングです。ですから今できないからずっと出来ないと言うことはありません。色んな先生に色んなアドバイスをしてもらってうまくやっていくことが出来るようになります。

 外で失敗して、自分のわがままに気が付いたり、「これは相手にとって嫌なことだなあ」と気が付いたりします。それは家庭の中ではなかなか学べないことです。「家庭では出来ない」という視点を大事にして、お子さんの外での様子を謙虚に受け止め、それからまたお子さんに愛情をかけていくことが大切ではないかと思っています。

 大変参考になるいいお話でした。有難うございました。来年度もまたよろしくお願いいたします。

キッズカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室