2010.12.15 昭和学院小学校・山口校長インタビュー
 
 
 
 質問者 : キッズ塾長
 質問者 : キッズ上田
 回答者 : 山口校長

 お早うございます。お忙しい時期にお時間をいただき有難うございます。まず今年の入試についてお伺いしますが、受験者数など人数の概要を教えていただけますか。

 推薦の出願者は76名で、ひとり体調の悪い子が出まして75名の受験者です。合格は46名出しました。一般受験は出願者70名で、受験者が65名、合格が49名です。今年の受験生は男の子のほうが多かったです。ただ合格者は男女ほぼ同数です。

 ペーパーは8枚と聞いておりますが、今年の問題で特に興味深い結果が出たものはあったのでしょうか。

 鏡に映すとどのように見えるか線対称のような図形問題が難しかったかも知れません。また、積み木を横から上から見ると、どのように見えるかを描かせる問題は難しいようでした。

 今年の問題の配点を教えてもらえますか。

 満点はペーパーが22点で、制作が3点です。個別考査は15点なので合計40点満点です。推薦の最高で30点、一般では最高38点取った子がいました。

 満点が40点ですので38点とは良くできていますね。

 一般試験時の問題は推薦の様子を見て微調整しています。すこし易しくなったと思います。それと今年は楽しく受験してもらおうと考えて、あいだで遊ぶ要素を入れました。それで帰りが少々おそくなりました。

 個別考査はどのような内容だったのですか。

 集団では能力を発揮できないお子さんを個々に見て救済しようという趣旨です。名前など基礎的なことと、絵を見せてマナー的な事を聞いています。また今年はテンビンの釣り合いについて聞きました。それから色板並べとお話作りです。
 お話作りは4枚の手作りの絵カードを使いました。これは正解がないのです。私たちが自分でやりましても色々なお話が出てくるのです。きれいなストーリーでなくてもある程度の物語性があればよしとしています。

 見せられた絵カードすべてを使ったお話でないとだめなのでしょうか。

 いえ、全部使わなくても3枚使えば加点しています。場が変わっていきますので、3枚は使わないとお話の転換の面白さが出てこないと思います。

 これはいろいろな経験値が無いと出来ない良い問題ですね。いつも見ているような絵なら、練習しているので出来るでしょうが、手作りの絵なら創造力のある子でないと出来ないでしょう。
 無言で何も言えない子はいたのでしょうか。

 いえ、今年はいないです。皆で話を聞いたり実験するときも時も手を挙げて発言するなど積極的でたっしゃなお子さんが多かったです。道具を独り占めして人に貸さないというようなお子さんもいなかったです。

 それは今年の入試の特徴ですね。どこの学校にお聞きしても、きちっとしていまして、騒ぐ子や大声を上げる子、人の話を聞かない子はいなったようです。受験者数が少ない分、ちゃんと準備をした本気モードの人が多いからでしょう。うちの生徒もわきまえが出来ている子が多かったです。

 集団の行動観察はどのようなものをおやりになったのでしょうか。

 今年はテンビンで遊びました。全員一斉にやりました。

 運動はどのようなものを。

 テストのあいだに遊びましたので、それを見るとかなりのことが分かります。遊ぶことで自然な姿を見ることが出来てよかったです。

 親子面接は例年通りですか。

 ええそうです。去年に比べると面接と面接のあいだを空けずにやりました。
 面接ではなるべく自分の言葉でしゃべれるようにして欲しいですね。たとえば読んだ本をお聞きしますと、日本の昔話と答える子が多いのです。日本人が心得ておかなければいけないものなので、それはそれで大切ですが、親御さんが本当にわが子に読ませたいという本がきっとあると思います。かなりの親御さんが赤ちゃんのときから読み聞かせていると、おっしゃるわりにはありきたりのお子さんの答えです。そのご家庭ご家庭のカラーがありますので、ご自分の考えを聞かせてもらいたかったです。

 そんなことを言っちゃいけないと思っているのかも知れません。いかにも幼児教室で練習した通りでは面白みがないですね。

 フリートークでお子さんに聞くと意外と図鑑という子が多いです。

 男の子に多いですね。恐竜や虫なんか大好きです。うちの教室の恐竜や虫の図鑑はすぐにぼろぼろになってしまいます。本当に好きで見るのでしょう。

 それと幼稚園の生活を語ってほしいと思って質問するのですが、丁度運動会の時期で、この運動会の話を聞くとよく話してくれます。自分はかけっこが速いとか自分の自慢の話をしてくれます。

 制作はどのようなものをおやりになったのですか。昨年は確かパクパクひよ子と飛び出すツリーでしたね。

 箱作りです。去年は難しかったのですが、今年は簡単だったと思います。全員出来たと思います。

 昨年の試験のあとでうちの受験生が同じものを再現して見せてくてました。問題をよく覚えている子は試験を楽しんでいます。「どうだったむつかしかった?」と聞くと「ううん、とっても楽しかった」と言ってくれます。

 そういうお子さんに入ってほしいですね。

 そうして入るとたぶん学校生活も楽しんでいると思います。初めに自分でも出来るという気持ちを持って小学生になったら、「先生何を教えてくれるんだろう」胸を張ってわくわくして入ってくるんだろうと思います。そして入った学校で活き活きしている姿をみると私は本当にうれしいです。

 今年の試験に関してその他のことはございますか。

 生まれ月に関しての今までも少し考慮していましたが、今年は生まれ月での成績を確認する作業をしました。

 確かに模試をやっておりましても、1.2.3月生まれの子はちょっと感じることはありますが、トータルで見るとそんなに差を感じません。ただ試験官の目で見ていますと、全員混ぜてやらしていますとちょっとした差が大きく感じられます。そうすると生まれ月別でかためてやってあげたほうが公平といえば公平ですね。

 話が変わりますが、来年度から新学習指導要領が完全実施となりますが、昭和学院小学校での対応をお聞かせ下さい。

 時間数については一昨年度からすでに対応はしています。内容的にもすでに実施しています。国語は以前から力を入れていますし、英語も成果が見え安定してきていますので、来年は算数にもっと力を入れようと計画中です。人数を少なくして、どの子にも話をさせたいし、どの子にも活躍の場をあたえたいです。

 隔週土曜の授業なんでしょうか。

 第2土曜日だけが休みです。

 そうしますと、新学習指導要領への対応とそれ以上の教育を実践中であり、新たに来年は算数をいっそう強化しようとお考えになっているわけですね。

 算数の授業の中で子供に喋らせて表現力をつけることが大事だと思います。
 子供に自由に発言させると教師の力量がかなり問われることになります。学校全員で表現力をつけるよう取り組まなければいけません。

 今年も良いお話をお聞かせいただきましてありがとうございました。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズさくらカレッジ幼児教室 やちよ中央教室