学校インタビュー

聖徳大学附属小学校 三須校長先生インタビュー

三須校長先生は39年間聖徳附属小学校に勤め、常に聖徳と共に歩み続けている校長先生です。

三須先生の聖徳に対する思いが込められているインタビューをぜひご覧下さい。

質問者:キッズさくらカレッジ幼児教室 上田香織

回答者:聖徳大学附属小学校 三須校長先生

それでは色々お話を伺っていきます。どうぞよろしくお願いします。

まず先生の経歴をお聞かせください

教育に携わるようになって39年たちますが、私は聖徳一筋です。 39年といいますと、ちょうど本校が創立した時からということになります。 この学校で教職を始め、諸先輩方にご指導いただき、本校の教職出身ということであれば初の校長になります。

校長先生になられてからは何年になるのでしょうか。

今年で8年目になります。本当にあっという間に時間がたっていました。

8年ですか。それは長いですね。

本校の校長の中ではすでに最長となっております。

前任の校長先生も長かったかと思いますが、記録更新中だったのですね。
校長職に着かれる前は担任をお持ちだったのでしょうか。

そうです。

専門はどちらになるのでしょうか。

教職自体は小中高で取っており、その中で中高は体育を取っております。ですので専門といわれますと体育になります。 本校は創立当初から理科は専科で行ってきましたし、音楽、図工、それから本校ならではの礼法も専科ですのでそういった教科は専門の教員が担当しましたが、それ以外の教科はもちろん私の方で担当してきました。 私のポリシーとして、全ての授業にはついていくというのがあります。これは私の教育観にもつながっていくのですが、その子ならではの持ち味というのが必ずありまして、それは国語や算数などの座学だけに出るものではないと考えております。子どもが輝いている姿を見ておきたいのです。そうしますと、その事をいろいろな場面で活かし子どもを育てる際に投げかける言葉に力を持たせることができます。そういった意味でも全ての授業についていくようにしていました。本校では一年生から書道を行っていますが、こちらもついていき一緒に書いたりもしていました。書道などでも持ち味を持っている子がいますね。字のきれいさがノートに反映されます。ノートは内容もさることながら丁寧にきちんと書き上げるということが大切だと指導しておりました。そこが書道とマッチしてその子の良さにつながっており、実際に見ていなければわからなかったことだと思いました。

先生が大学で勉強されたのち、御校で教職に就かれたのには何か理由があったのでしょうか。

まさに創立するということだったからです。 私が大学4年生の時に準備室というのが立ち上がっておりました。それが千代田区の番町小学校にあったのです。なぜかといいますと、その時の番町小学校の校長先生が勇退され聖徳の校長先生になることが決まっていたからです。

初代校長先生ということですか。

そうですね。厳密には初代副校長となり、校長は当時の学園長がついており、副校長ですが実務的には校長ということで着かれました。そういった経緯があり、番町小学校に準備室があり、番町小学校からこちらに赴任することが決まっている先生も何人かいました。私の友人が番町小学校で実習をしており、そこから新しい学校の準備をしている話を聞きまして紹介してもらい先生方と話をさせていただく中で私も一緒にやってみたいという気持ちが増しました。専攻は体育ですが、私自身は道徳を非常に大切にしており、そちら方面でも研究しておりました。この学校が和の心をベースにして人間教育をやっていくんだということを語り、カリキュラムに落とし込むことをしておりましたのを拝見しまして、自分も携わりたいと思ったのがきっかけになります。そこで採用試験を受けご縁をいただいた次第でございます。

そこから39年なのですね。よくわかりました。
それでは次の質問をさせていただきます。
先ほども少し話に出ておりましたが、先生の教育観について改めてお聞かせください。

それぞれの子どもにそれぞれの可能性があります。その可能性を同じものとして捉えるのではなく、その子ならではのものというのを見出していき、引き出していき、育て上げていきたいと考えております。それが私の中にずっとあります。本校にある礼法や縦割り班もその子ならではの可能性が引き出される場の一つだと考えております。子どもたちの持つ可能性を、まずは見つけてあげなければいけません。その可能性を見出すということを何よりも大切に捉えているのが私の教育観につながることだと思っております。可能性を見出し自分に自信を持てるようになった子は、その一点だけに留まらないで全面的に成長が広がっていくといった場面を何回もみてきました。ですから、見出した可能性を大事に育ててあげると他の面でも伸びる、つまり意欲が高まりますので、やる気になって他のことにもチャレンジしていけるようになるのです。そういった子を育てていきたいと強く思っております。言われてやらされるのではなく自らやっていこうという子は学習成果が全然違います。これは大事な教育観になっております。

今までで特に印象に残っている児童はいますか。

クラスの中では目立つ子ではなく授業中も手を挙げる子ではなかったのですが、ノートがとてもすごい子がいました。とても考えていてノートの内容が素晴らしかったのです。ある授業にて、そのノートをみんなの前で読んでもらったのですが、それを聞いたクラスメートが絶賛し、その子をとても褒めました。そしてみんなから褒められた子は段々と授業中に手を挙げられるようになっていったのです。そういった変化を見られたのは本当に感動しました。 また間違えから得られることは特別なことであり間違えることはいい事なんだとよく言ってきました。その中で、ある子がおおいに間違え、その間違えのおかげでみんなの考えが深まったことをその子に感謝したことがありました。そうすることでその子は自信を持ち良い方向へ変化したのを見れたのは印象に残っております。 あとは消極的な子が明和班を通して大きく変わったのを見たことがあります。その子は班を任されたのですが、他の子を従えて活動を成立させなければなりませんでした。その子はとても頑張りまして、まさにそこで可能性が開花したのです。のちに議員となって立派に活動しています。あの消極的だった子が今では人の前に立って堂々としている姿は印象強く残っております。

先生の培ってきた子どもを見る眼差しは、他の先生にどのようにして受け継いでいっているのでしょうか。

一日の終わりに終礼を行っているのですが、その際によく参考話として話しております。また、そういったことをしている教員を見かけた際にはその話を皆さんにします。そうすると、他の先生方にも波及していきます。

子どもだけでなく先生の可能性も見出すということですね。

ありがとうございます。本当にそうですね。教頭になった時に職員室が私の教室だなと感じたことがありました。先生方も変容しそれぞれの持ち味を開花させていくのを見るのも楽しいです。

そうしましたら、御校の受験を考えている方に向けましてメッセージがございましたらお願いします。

本校は人間教育を大切にしている学校です。勉強に関しては進学先として公開しておりますので明らかですが、それ以外に本校では人としての成長が必ずついてきます。そこに是非期待していただきたいということがあります。コロナ禍ではすべての活動ができずとても辛かったですが、本年度はすべての活動が行えております。人格形成に一番大切な6年間で貴重な体験ができる学校であると考えておりますので、是非ともそこに期待をしていただき受験していただければと思います。

幼児期のお子さんを持つ保護者に、幼児期であるからこそやっておいた方がいいということはありますか。

自分のことを自分できちんとできるということを基本として、何でもやってあげてしまわずに、失敗してもいいからやらせてあげて経験させる。そしてできるようになったらたくさん褒めてあげる。そういったことをたくさん経験してきたお子さんに来ていただけると嬉しいです。小学校でやることを先行してやったらいいのかとよく聞かれますが、そちらではないのです。その時期にあったことを自分でできるようになり、自分でできたことが喜びになる子を待っております。

以前校長に着かれていた松山校長先生も同じことをおっしゃっていました。適時期というのがあり先取学習がいいとは限らないとよくおっしゃっていました。お話を伺いまして、学校として一本筋が通った考えだと感じました。

そういった子の方が後々伸びるのです。適時性というのは本当に大切だと思います。

よくわかりました。 最後に先生の方から何かお話いただけることがございましたらご自由にお話しください。

本校はホームページやパンフレットを通して教育内容をきちんと書いて公開しておりますが、是非足を運び、ここに来ていただいて空気を感じていただくのが一番だと考えております。自然豊かな校地、それから空間が広く取られている校舎、そしてそこで学んでいる子どもたちの姿を実際に見ていただくのが一番です。いつでも門戸は開いておりますので、是非本校へお越しいただき見てください。

貴重なお話をいただきまして本当にありがとうございました。

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