千葉日本大学第一小学校 寺山校長先生に校長就任インタビューを行いました。
２０１９年４月５日インタビュー記事
質問者 ： キッズ塾長
回答者 ： 寺山先生
この度は校長ご就任おめでとうございます。千葉日本大学第一小学校にこられて7年目と伺っておりますが、これまでのお仕事についてお聞かせ願います。
私は、千葉日本大学第一高等学校を卒業して、日本大学文理学部に進みました。卒業時に中学校・高等学校の社会科の教員免許を取得しましたが、教育実習等々に臨む中で、小学校教育に興味を持つようになりました。そこで、大学を卒業した後もう１度勉強しようと千葉県立教員養成所に入学し、小学校教員の免許を取得しました。
その当時は、千葉県の小学校教員が少なく、千葉県教育委員会の「中・高の教員免許を持っている人で小学校教育に興味がある方は勉強しませんか」という募集があることを知り応募、１年間の勉強が始まりました。２２歳で千葉県立教員養成所に入学し、２３歳の卒業と同時に八千代市の公立学校において教員人生がスタートしました。八千代市で２０年間勤務し、その後習志野市に移動しました。
習志野市では、大久保小学校をかわきりに、教育委員会で指導主事を４年間、そして袖ヶ浦西小学校で教務主任を１年間務めました。５０歳の秋に千葉日本大学第一小学校からのお話があり、翌年春より本校にお世話になることになりました。２８年間の公立学校の教員生活を経て、私立学校の教員になりました。
私立に来られて公立とはどのようなところが違うなと感じられましたか。
子供達一人一人があたたかく育てられている感じがしました。おじいさま、おばあさま、お母様、お父様に、生まれた時からずっと大切に育てていただき、人を大事にしたり、人に大事にされたりする素地を持っている子が多いという印象を持ちました。もちろん公立学校にも良い子はたくさんいるのですが、私立学校にはそういう子がとても多いのは事実です。
新校長としての抱負とか、ご方針をお聞かせください。
従来からの小・中・高・大の連携、さくら活動、そして自学等々、本校の方針として挙げているものは踏襲しながら、今年度の重点として「人を愛し、人に愛される人間性の陶冶」を目指したいと考えております。
昨今、電車やバスでのマナー違反、学校でのいじめや自殺の問題など、さみしいニュースをたくさん耳にします。自分自身を大切にできる子は、人のことも大切にできる。人のことを大切にできる子は、人にも大切にされる。より良い社会をつくるために小学校教育の果たす役割は大きいと思います。
学力もさることながら、人間性を高めることにもしっかりと取り組んでいきたいと考えています。心の優しい思いやりのある子を育てたいです。マナーの良い子を育てたいです。
千葉日本大学第一小学校の受験を考えている保護者の方々に、アドバイスや学校として望ましいお子さんについてお聞かせください。
本校では、優しい子、礼儀正しい子、社会性を持った子、そして最後に向上心を持った子の育成を目指します。そのためには、ある程度の構えが必要です。今申し上げた４つの項目について、それぞれご家庭でも話題にして頂いたり、準備をしたりして頂けると、小学校入学から中学校へ進むまでの６年間が楽しく充実したものになると思います。
私からお聞きしようと思っていましたのは以上ですが、他に寺山先生からお話があればお願いします。
４月１日の第１回目の職員会議で本校教職員に以下のこと言いました。①前任の石井校長が行ってきたことの中で良いものは確実に踏襲するが、新しい事にも果敢にチャレンジする。②教員が子供たちに要求することの全ては、教員自身も範として実践する。子供の目標が「思いやりのある言動を心がける」であれば、教職員の目標も「思いやりのある言動を持って児童や保護者と接する」となります。
子供たちの目標が「返事や挨拶をしっかりとする」であれば、教職員の目標も「丁寧な挨拶を心がけ、真摯な態度で児童や保護者に接する」となります。
子供たちに４つの目標を掲げ、教職員にはその倍の８つの目標を打ち出しました。先生方も人間ですので、失敗もあります。しかし、あくまでも率先垂範の態度で子供たちの指導に当たってほしいと伝えました。私も自らを律し、皆の範となるよう心掛けると約束しました。
本校の教職員は、私にとって自慢の先生方です。この学校に長く勤めているベテランばかりで、信頼できる優秀な人間が揃っていると自負しております。今年度予定されております各学校説明会の場において、どうぞ子供たちと教職員のあたたかな絆を見ていただきたいと思います。
本当に良いことをお話をお聞かせいただき、いろいろ勉強させて頂きました。有難うございました。
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