楽しさは目的であると同時に、主体性を育てるための手段である
キッズさくらカレッジ幼児教室では、幼児期の学びにおいて「楽しさ」をとても大切にしています。

特に行動観察の授業では、ただ入試で求められる行動を練習するのではなく、子どもたちが「やってみたい」と思える課題を数多く取り入れています。
制作、ゲーム、運動、実験、グループ活動など、子どもたちが夢中になれる活動の中に、指示理解、巧緻性、協調性、思考力、表現力などの学習要素をちりばめています。
では、なぜ私たちはそこまで「楽しさ」を大切にするのでしょうか。
それは、子どもを楽しませることだけが目的ではありません。
楽しさは目的であると同時に、子どもの主体性を育てるための大切な手段だと考えているからです。
楽しんでいる子どもは、自分から動きます
夏期講習で子どもたちの様子を長時間見ていると、改めて感じることがありました。
活動を心から楽しんでいる子どもは、とても主体的です。

「やってみたい」
「次はどうするの?」
「もう一回やりたい」
「こうしたらどうかな?」
そんな言葉が自然に出てきます。
もちろん、すべてが上手にできるわけではありません。
失敗することもあります。ゲームに負けて悔しがることもあります。制作が思い通りにならないこともあります。
それでも、自分からその活動の中に入っていきます。
私たちは、この「自分から関わろうとする姿」をとても大切にしています。
出来たか、出来なかったかだけで子どもを見るのではありません。
幼児期にはむしろ、失敗しても「もう一回やってみよう」と思えることの方が、その後の成長につながることがあります。
「楽しめること」と「学ぶ意欲」はつながっています

幼児期の学習意欲の根っこにあるものは、いわゆる「勉強が好き」という感覚だけではありません。
もっと根源的な、
「これ、何だろう?」
「触ってみたい」
「やってみたい」
という、外の世界に対する好奇心です。
子どもが自分から何かに働きかけると、何かが起こります。
積み木を重ねれば倒れることがあります。友達に声をかければ返事が返ってきます。工夫すれば、さっきできなかったことができることもあります。
「自分が何かをすると、何かが変わる」
この経験を繰り返すことで、子どもはさらに外の世界へ働きかけるようになります。
それが、やがて学習における「自分で考えてみよう」「分からないけれどやってみよう」という姿勢にもつながっていきます。
主体性はいきなり生まれるものではありません
一方で、集団の中でなかなか活動に入れない子どももいます。
周囲の子どもたちが楽しそうにしていても、一歩引いて見ている。先生から声をかけられれば取り組むけれど、自分からはなかなか動き出さない。
そのような子に、
「もっと積極的にやりましょう」
「みんなと一緒に楽しみましょう」
と言っただけで主体性が育つわけではありません。
私たちは、主体性には育っていく過程があると考えています。
安心する
↓
まず見てみる
↓
興味を持つ
↓
少し関わってみる
↓
自分で選んでみる
↓
自分からやってみる
↓
成功したり失敗したりする
↓
「もう一回やってみたい」と思う
この小さな経験の積み重ねが大切です。
たとえば、活動に入りにくい子に、いきなり「みんなと一緒にやってみよう」と求める必要はありません。
「先生にこれを一つ渡してくれる?」

そんな小さな参加からでも構いません。
次は、
「赤と青、どちらにする?」
と自分で選んでもらいます。
そして、自分が選んだものが実際の活動の一部になる。
そのとき子どもは少しずつ、
「自分もこの活動の一員なんだ」
と感じるようになります。
やがて「もう一つやってみる?」という問いに、自分から「やる」と答えられるようになる。
こうした小さな変化を、私たちは大切にしています。
「正解する力」だけではなく、「自分から学ぶ力」を
小学校受験では、もちろん正解する力も必要です。
話をよく聞くこと、指示通りに行動すること、知識を身につけることも大切です。
しかし、それだけで子どもの学びが完成するとは考えていません。
大人から、
「これをやりなさい」
「次はこれです」
「ここを直しましょう」
と言われ続け、その通りにできるようになるだけでは、子どもはいつまでも「指示を待つ側」になってしまいます。
私たちが育てたいのは、
「どうしたらできるかな?」
と自分で考え、
「やってみよう」
と一歩を踏み出せる子どもです。
そして、うまくいかなければ、
「じゃあ、次はこうしてみよう」
と試行錯誤できる子どもです。
そのためには、幼児期にたくさん心を動かし、たくさん自分から働きかける経験が必要です。
楽しいから、挑戦する。挑戦するから、育っていく
楽しさは、学習とは別のものではありません。

楽しいから自分から近づく。
自分からやるから失敗する。
失敗するから考える。
考えて工夫するから、できることが増える。
できたことが嬉しいから、また挑戦する。
私たちは、この循環そのものが幼児期の大切な学びだと考えています。
そして、この経験を繰り返した子どもたちは、少しずつ大人からの働きかけを待たなくなります。
自分で見て、自分で考えて、自分から動き始めます。
それは小学校受験のためだけに必要な力ではありません。
小学校に入学した後、新しいことに出会ったとき、難しい問題にぶつかったとき、友達との関係で困ったときにも必要になる力です。
キッズさくらカレッジ幼児教室が大切にしているのは、受験で「できる子」にすることだけではありません。
子どもたちが、
「面白そう」
「やってみたい」
「できなかったけれど、もう一回やってみよう」
と思える心を育てること。
楽しさの中で主体性を育て、主体性の中から学ぶ力を育てていく。
それが、私たちが幼児期の教育で「楽しさ」を大切にしている理由です。