学校インタビュー

日出学園荻原校長インタビュー 

【キッズ_上田】校長ご就任おめでとうございます。(2021年)本日はお忙しいところお時間を頂きまして有難うございます。
新校長としての教育方針や学校運営についてお聞かせください。

【日出_荻原校長】校長に就任しましたが、私立の学校の姿は校長が変わったからと言ってすぐ変わるものではなく、建学の精神と校訓というのは不変のものであります。

ただ、今の子供たちの姿を見ていますと、打たれ強い子供がかなり少なくなってきたなと思います。教員と話す場でも、その弱さはどこに原因があるのかなという話題が出ることがあります。

それは、自分のことを大事に出来ない子が最近増えてきた。つまり、自己肯定感を持てない子が増えてきたんじゃないか。やはり自分に自信が持てて、頑張れる子というのは相手のこともきちんと認められる。相手の良さを把握できる。そういう子たちが自分のことも大事に出来るんじゃないかと思います。

命を大切にしましょう。そういうことは色んな所で言われています。自分の命を大切にするには、まず自分をまず好きにならなければいけない。

これから世の中をしょって立っていく子供達ですから。我々はまず土台となる自己肯定感をしっかり持って自分の夢を叶えられる子、自分の夢に進んで行ける子をきちんと育てていきたいと考えています。

この育てるという中には机上の学習だけではなくて、体験を通して身に着け考えるということも必要となってくると思います。本校でやっている異学年交流は大変貴重な体験だと思います。
ただこれは去年は全くできなかったのです。委員会活動ひとつをとっても学年が違って普段一緒に生活していない学年の子と活動することに対して、不安視されることもありました。

基本的には同じフロアーの学年の活動を中心にして、学校を再開したのが現状でした。それに伴って1年生の世話をする6年生がですね、6年生が卒業するときに自分が世話をした1年生が、1年間立ってこれだけ成長したとの満足感が卒業の時にあるのです。そして卒業式の時には6年生の姿を見て泣く1年生もいました。

ところが、そういう関係を去年はとれなかったのです。ですので、今年はなんとかそれを一つずつ回復して、本来の学校の姿に戻していかなければいけないと思います。ただし、出来ること出来ないことを一つずつ判断しながらの学校運営になるかと思います。

おかげさまで、今の学校運営に対して欠席率が少ないということは、保護者の方の理解を得られていることの表れだと思います。

宿泊学習を含めて、学校の考えと行政側の考えが同じだったらいいのですが、現在の蔓延防止法そのあと緊急事態宣言という報道が出るたびに学校はどれだけそれに対して従って行ったらいいのか。
基本的には国の政策に従うのが学校の務めだと思いますが、去年あれだけ学習機会をとれなかったので、子供たちに対して学習機会をきちんと確保していくことが学校の使命だと思っていますので、出来ることを1年間しっかりやっていきたいです。

いずれこのコロナが終息したときには、普段の生活が来るでしょうから、それまでは2歩進んで1歩下がるか3歩下がるかわかりませんが、子供たちの笑顔を毎日見られる学校にしていきたいと思っています。

【キッズ_上田】日出学園小学校は行事が多いので早く日常が戻ることを望んでいる子も多いでしょうね。貴重なお話し有難うございました。

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