小学校受験を終わった後、親子で大切にしたいこと
小学校受験を終えた皆さま、本当にお疲れさまでした。
試験当日まで、お子さまはもちろん、保護者の方もさまざまな努力を重ねてこられたことと思います。
毎日の学習、生活習慣、行動観察、制作、運動、面接練習。体調に気を配りながら予定を調整し、励ましたり、見守ったり、時には親子で悩んだりすることもあったでしょう。
試験が終わると、ほっとする一方で、結果が気になって落ち着かない方もいらっしゃいます。また、大きな目標を終えたあと、これから親子でどのように過ごせばよいのか迷うこともあります。
今回は、小学校受験を終えたあとに親子で大切にしたいことをお伝えします。
まずは「最後まで頑張ったこと」を認める
試験が終わったら、最初にお子さまへ伝えていただきたいのは、出来栄えについての評価ではなく、ここまで取り組んできたことへのねぎらいです。
「最後までよく頑張ったね」
「毎日少しずつ続けてきたね」
「元気に試験を受けられてよかったね」
結果が分かる前であっても、お子さまが積み重ねてきた努力の価値は変わりません。
試験当日にできたことだけでなく、受験準備を始めた頃と比べてみてください。
先生のお話を聞けるようになった。
難しい問題にも取り組めるようになった。
自分から挨拶ができるようになった。
失敗しても、気持ちを切り替えられるようになった。
その一つひとつが、お子さまの大切な成長です。
「頑張ってきた姿を見ていたよ」という保護者の方の言葉は、お子さまに安心感と自信を与えてくれます。
試験の内容を何度も聞かない
保護者の方としては、どのような問題が出たのか、きちんと答えられたのか、気になるのは当然のことです。
しかし、試験を終えたお子さまに、
「何を聞かれたの?」
「全部できた?」
「どうしてそう答えたの?」
「ほかのお友だちはどうしていた?」
と繰り返し質問することは、できるだけ避けましょう。
幼いお子さまの記憶は、質問の仕方によって変わることもあります。また、何度も聞かれることで、「何か間違えたのかもしれない」と不安になることがあります。
お子さまが自分から話し始めた時には、
「そうだったんだね」
「そんなことをしたんだね」
「教えてくれてありがとう」
と、まずはそのまま受け止めてあげてください。
試験が終わったあとに答えを直すことはできません。振り返りよりも、緊張から解放されたお子さまの気持ちを休ませることを優先しましょう。
結果を親の表情で伝えない
合格発表を迎える時、保護者の方が緊張するのは当然です。
ただ、お子さまは大人の表情や声の変化を敏感に感じ取ります。
結果を見た瞬間の驚きや喜び、戸惑いや残念な気持ちを完全に隠すことは難しいでしょう。それでも、どのような結果であっても、まずはお子さまが安心できるように受け止めることが大切です。
合格した時には、
「おめでとう。頑張ってきたことが実ったね」
と、一緒に喜びましょう。
その際、「あなたは特別だから合格した」「ほかの子よりできた」といった伝え方ではなく、努力や成長を認める言葉を選びたいものです。
思うような結果ではなかった時にも、
「あなたが頑張ったことは、なくならないよ」
「ここまで成長したことを、お父さんもお母さんも知っているよ」

と伝えてください。
小学校受験の結果は、お子さま自身の価値を決めるものではありません。また、一度の試験だけで、その子のすべてが評価されるわけでもありません。
ほかの家庭や子どもと比べない
受験後は、友人や教室の仲間から結果を聞く機会が増えます。
同じ学校を受験したお友だちの結果が気になったり、「あの子は合格したのに、なぜ」と考えてしまったりすることもあるかもしれません。
しかし、試験の内容や学校が大切にしていること、その日の子どもの状態など、結果にはさまざまな要素が関係しています。
ほかのお子さまとの比較から、答えを見つけることはできません。
特に、お子さまの前でほかの家庭の結果を話したり、兄弟姉妹と比べたりすることは避けましょう。
大切なのは、わが子がこの経験を通して何を身につけ、どのように成長したのかを見ることです。
受験を終えた今こそ、その子自身の歩みを認めてあげてください。
親子ともに、少し休む時間をつくる
受験前は、教室や模試、家庭学習などで忙しい日々が続いていたと思います。
試験が終わったあとは、親子ともに心と体を休める時間をつくりましょう。
好きな遊びをする。
家族でゆっくり食事をする。
公園で思いきり体を動かす。
読みたかった絵本を楽しむ。
時間を気にせず親子で話をする。
特別なことをする必要はありません。
これまで予定に追われて後回しになっていた、何気ない家族の時間を取り戻すことが大切です。
受験が終わった途端、すべての学習をやめる必要はありませんが、すぐに次の勉強を詰め込む必要もありません。まずは「終わった」という安心感を、親子でゆっくり味わってください。
受験で身につけた習慣を、入学後につなげる
小学校受験の準備を通して身につけた力は、試験のためだけのものではありません。
- 人の話を最後まで聞く力
- 自分で考えて行動する力
- 分からなくても挑戦する力
- 失敗しても気持ちを切り替える力
- 友だちと協力する力
- 挨拶や返事をする習慣
- 身の回りのことを自分でする力
これらは、小学校生活でも大切になる力です。
試験が終わったからといって、挨拶やお手伝い、片づけなどを「もうやらなくてよいこと」にしてしまうのは、もったいないことです。
一方で、受験期と同じ厳しさで続ける必要はありません。
お子さまの成長に合わせながら、生活の中で無理なく継続していきましょう。
「受験のためにすること」から、「自分で気持ちよく生活するためにすること」へと、少しずつ目的を変えていくことが大切です。

入学までに大切にしたいこと
進学先が決まると、保護者の方の関心は、入学後の学習や学校生活へと移っていきます。
入学までに先取り学習をたくさんさせなければ、と焦る方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この時期に大切なのは、難しい勉強を先に進めることだけではありません。
- 自分の名前や持ち物を大切にする
- 着替えや片づけを自分でする
- 決まった時間に起きて寝る
- 朝食を取る
- 困った時に大人へ伝える
- 交通ルールを守って歩く
- 家族以外の人にも挨拶をする
- 新しい生活を楽しみに待つ
こうした生活の土台を整えることが、安心して学校生活を始める準備になります。
学校について話す時も、「小学生になったら大変だよ」と不安を与えるのではなく、
「どんなお友だちに会えるかな」
「どんなことを勉強するのかな」
「楽しみだね」
と、入学への期待を育ててあげましょう。
保護者の方も、ご自身をねぎらってください
受験を終えたあと、保護者の方が疲れを感じたり、張りつめていた気持ちが急に緩んだりすることがあります。
「あの時、もっとこうしていれば」
「あの声かけはよくなかったかもしれない」
と、これまでを振り返って自分を責めてしまう方もいるかもしれません。
けれども、保護者の方も、その時々でお子さまのことを考えながら、できることに取り組んできたはずです。
送迎を続けたこと。
体調を整えたこと。
一緒に課題へ向き合ったこと。
励まし、支え、見守ってきたこと。
そのすべてが、お子さまの力になっています。
まずは保護者の方も、「よく頑張った」とご自身をねぎらってください。
小学校受験で得たものは、結果だけではありません
受験では、どうしても合否という結果に目が向きます。
しかし、親子で過ごしてきた時間や、その中で身につけた力は、結果にかかわらず残ります。
できなかったことができるようになった経験。
悔しくても、もう一度挑戦した経験。
家族で一つの目標に向かった経験。
先生や友だちと支え合った経験。
これらは、お子さまがこれから成長していく中で、心の土台となっていきます。
最後に
小学校受験の終了は、ゴールであると同時に、新しい生活へのスタートでもあります。
まずは、試験を終えたお子さまをたくさん認め、親子でゆっくり過ごしてください。
そして、受験準備の中で育ててきた良い習慣や力を、これからの学校生活へとつなげていきましょう。
どのような結果であっても、お子さまが努力したこと、成長したこと、親子で一緒に歩んだ時間の価値は変わりません。
キッズさくらカレッジでは、一人ひとりの子どもたちが見せてくれた成長を心からうれしく思っています。
保護者の皆さまも、長い受験期間、本当にお疲れさまでした。
これから始まる新しい毎日が、お子さまとご家族にとって、笑顔あふれるものになることを願っています。