平成29年11月14日 国府台女子学院 平田学院長インタビュー
 
 
 
 お忙しいところお時間を頂きまして有難うございます。先ほど、2018年度の入試概要をお聞かせ頂きました。例年通りレベルの高い入試問題で、ペーパーに関しましてはしっかりと準備をして、試験に臨む必要があることを再認識いたしました。

 小学校の入学試験ではペーパーと行動観察などがありまして、ペーパーの学習方法は保護者の方にも想像がつくと思います。ペーパー以外の試験科目についてどのような準備をすればよろしいのでしょうか。来年御校を受験する年中さんの保護者の方々にアドバイス願いたいと思います。

 まずご家庭では親子の会話がきちんと通じるような能力を身に付けてもらいたいですね。これは特にお母さんのお仕事になるかもしれませんが、本の読み聞かせ等がいいと思います。そして子供にときどきその内容を尋ねながら、正しく理解しているか確認をしながら読んであげてください。意外と子供は内容を理解しないでウンウンと言うことがあります。読み聞かせにも多少工夫をして、お話の内容が正しく伝わっているか確認できるような問いかけを入れながら、お母さんが話す内容を正しく理解できるようにしてもらうとよいでしょう。

 試験を控えた子供たちは勉強が忙しいのは分かるのですが、同年代の子供たちとなるべく多く遊ばせてあげてもらいたですね。幼い子供ですから皆で遊んでいると色々気になることもあるでしょうが、お母さんがそれを見ていて、その場で気が付いたことを叱るのではなくて、「そういうことをしたらお友達は嫌だったかもしれないよ」というようか形でお話をしてあげるのが、よろしいのではないでしょうか。

 今のご家庭は、兄弟も少ないので、子供同士が相手の気持ちを忖度したり、譲り合ったりする心が昔ほど育たない環境だと思います。また、以前のようにご近所の子供同士のコミュニティーも機能していないようですから、幼稚園のお友達などを積極的にお家に呼んで多人数の子供同士で遊ばせてみてはいかがでしょうか。

 次の学習指導要領でも、他者と協調共働して物事を進める能力を育む、という観点が重視されています。非認知能力と言いますか、自制心や協調性や忍耐力とか、ものを最後までやり抜く力を育むのも教育の目標だとされますので、多くのお友達と触れ合う機会を工夫して設けてあげることで対人関係の基礎を学ばせてあげるのが良いと思います。


 昔は子供同士の遊びの場がいくらでもあって、自然にそのような能力を養う機会がありましたですね。

 昔は年齢の異なる複数の子供たちが地域の集団の中で、遊びを通して子供達なりの力関係を学び、自分の立場を理解したうえで嫌でも協調しなければ仲良くやっていけなという社会のルールを学びました。
 それが兄弟の少ない今日のご家庭ではお母さんが子供のわがままを聞いてあげるのが常になりがちで、我慢する力が育っていない子も多いようです。そんなわがままな子供同士が集まって一緒に遊ぼうとすると何をするにも軋轢が生じてしまいます。

 譲れない子がいますね

 最近注目されている非認知能力、つまり数字では表せない協調性や社交性、忍耐力や意欲などの基礎は子供の時に形成されます。このような非認知能力を子供の段階から育んであげることができれば、それは子供達が将来、理知的で情に厚く信用も高く友人も多いという幸せな人生を送るための、はじめの一歩になると信じています。

 貴重なお話を伺いまして、有難うございました。また来年度もよろしくお願いします。

キッズさくらカレッジ幼児教室 上田豊治
キッズカレッジ幼児教室 やちよ中央教室