小学校受験の日が近づくにつれて、保護者の方からは、
「まだできていないことがある」
「もっと勉強させた方がよいのでは」
「本番で力を発揮できるだろうか」
といった不安の声が聞かれるようになります。

ここまで親子で一生懸命取り組んできたからこそ、心配になるのは当然のことです。
しかし、受験直前期に最も大切なのは、新しいことを次々と覚えることだけではありません。お子さまが落ち着いて、自分らしく試験に臨める状態を整えることが重要です。
今回は、小学校受験の直前期に、ご家庭で大切にしていただきたい5つのことをご紹介します。
1.生活のリズムを整える
直前期は、勉強時間を増やすことよりも、毎日の生活リズムを安定させることを優先しましょう。
試験当日に、お子さまが元気な状態で会場へ向かえることが何より大切です。
- 早寝・早起きを心がける
- 朝食をきちんと取る
- 試験開始時刻に合わせて活動する
- 疲れが見られる日は無理をさせない
特に、夜遅くまでペーパーに取り組ませることはおすすめできません。睡眠不足になると、集中力が続かなかったり、普段できていることができなくなったりすることがあります。

試験当日だけ生活を変えるのではなく、少し前から本番を意識した生活を続けておきましょう。
2.新しいことより、できることを確実にする
試験が近づくと、保護者の方は「少しでも多くのことを覚えさせたい」と思うかもしれません。
しかし、直前期に難しい問題や新しい課題を詰め込みすぎると、お子さまが自信を失ってしまうことがあります。
この時期は、これまで取り組んできた内容を振り返り、「できることを確実にする」という意識が大切です。
間違えた問題だけを何度も繰り返すのではなく、お子さまが得意な問題や楽しく取り組める課題も取り入れてください。
「前より速くできたね」
「最後までよく考えられたね」
「お話をしっかり聞けていたね」
このように、点数や正解だけではなく、取り組む姿勢や成長した部分を具体的に認めてあげましょう。
「自分なら大丈夫」という気持ちは、本番で力を発揮するための大きな支えになります。
3.普段の生活の中で自分から行動する機会をつくる
小学校受験では、ペーパーだけでなく、行動観察、制作、運動、面接など、さまざまな場面からお子さまの姿が見られます。
そのため、直前期であっても、机に向かう学習だけに偏らないことが大切です。
例えば、ご家庭では次のようなことをお子さま自身に任せてみましょう。
- 脱いだ靴をそろえる
- 自分の持ち物を準備する
- 使ったものを元の場所に戻す
- 家族の食事の準備を手伝う
- 挨拶や返事を自分からする

大人が先回りして指示を出すのではなく、お子さまが周囲を見て、自分で考えて行動するのを少し待つことも必要です。
試験のために形だけを覚えさせるのではなく、日々の生活の中で自然に身につけていきましょう。
4.失敗を責めず、気持ちを切り替える練習をする
本番では、分からない問題が出たり、思い通りにできなかったりすることもあります。
大切なのは、一度の失敗で気持ちが崩れてしまわず、次の課題へ切り替えられることです。
ご家庭で間違いがあったときも、
「どうしてできないの?」
「前にもやったでしょう」
と責めるのではなく、
「次はどうしたらよいかな」
「最後まで頑張ったね」
「気持ちを切り替えて、次に進もう」
と声をかけてみてください。

大人にとっては小さな失敗でも、お子さまは大きく落ち込んでいることがあります。失敗しても大丈夫だと分かることで、安心して新しい課題に挑戦できるようになります。
試験当日も、すべてを完璧にできる必要はありません。うまくいかない場面があっても、その後に落ち着いて行動できることが大切です。
5.保護者の方もできるだけ普段どおりに過ごす
お子さまは、大人が思っている以上に保護者の表情や言葉をよく見ています。
保護者の方が焦っていると、その緊張がお子さまにも伝わります。
もちろん、受験直前に不安を感じない保護者はいません。しかし、その不安をすべてお子さまの前で表す必要はありません。
「間違えたらどうしよう」
「絶対に合格しなければ」
「ほかのお子さんはもっとできている」
という言葉ではなく、
「今までたくさん頑張ってきたね」
「いつものようにお話を聞けば大丈夫だよ」
「元気に行って帰ってこようね」
と、安心できる言葉を伝えてあげてください。
受験当日も、特別な言葉をかけようとしなくて大丈夫です。いつもの笑顔で送り出すことが、お子さまにとって一番の応援になることもあります。
試験当日までに確認しておきたいこと
直前になって慌てないよう、次のことも早めに確認しておきましょう。
- 試験日時と集合時間
- 会場までの交通手段と所要時間
- 当日の持ち物
- 親子の服装
- 雨天時の移動方法
- お子さまの体調
- 緊急時の連絡先
できれば一度、実際の時間帯に会場までの道順を確認しておくと安心です。当日は時間に余裕を持って出発できるようにしましょう。
ただし、持ち物や服装、受付方法などは学校によって異なります。必ず受験票や学校からの案内を確認してください。

最後に
小学校受験は、合格という結果だけでなく、親子でさまざまなことに取り組み、お子さまの成長を実感する大切な時間でもあります。
受験直前期になると、できていないことばかりが目につきやすくなります。しかし、まずは今日まで積み重ねてきた努力と、お子さまが成長した部分を認めてあげてください。
お子さまが本番で見せる姿は、練習どおりにできる姿だけではありません。先生のお話を聞こうとする姿、最後まで考えようとする姿、友だちと関わろうとする姿など、これまで育ててきた力はさまざまな場面に表れます。
残りの時間は、焦って何かを詰め込むのではなく、心と体を整えながら、親子で穏やかに過ごしていただきたいと思います。
キッズさくらカレッジでは、お子さま一人ひとりの良いところを大切にし、自信を持って試験に臨めるよう、最後まで丁寧にサポートしています。
これまで頑張ってきた自分を信じて、いつもの笑顔で当日を迎えましょう。